CAT・AI・MT時代に求められる「翻訳・ポストエディティング人材」
少し前まで、翻訳者の仕事は、原文を読み、自ら訳文を作成して成果物(翻訳)を完成させることでした。翻訳会社やクライアントから送られてきた原文と向き合い、必要に応じて用語集や参考資料を参照しながら翻訳を行っていました。
しかし現在、翻訳現場は大きく変化しています。 翻訳支援ツール(CAT)の普及により、翻訳メモリ(TM)や用語集(TB)を活用しながら作業を行うことがスタンダードとなり、さらに近年は、機械翻訳(MT)や生成AIによる翻訳の品質向上によって、翻訳プロセスそのものが変わりつつあります。現在の翻訳プロセスでは、AI翻訳や機械翻訳が作成した訳文をベースに、その内容を評価し、誤訳や不自然な表現を修正し、クライアントが求める品質へと仕上げる作業が主流となっています。
図:翻訳プロセスの変化

従来の翻訳プロセスに加え、AI・MT翻訳を一次翻訳として活用し、翻訳者が訳文を仕上げることがスタンダードに。
現在、翻訳者に求められているのは、「ゼロから訳文を作る力」だけではありません。
AI翻訳を活用しながら、
- ・訳文の正確性を検証する
- ・専門用語の適切性を確認する
- ・文体や表現を整える
- ・クライアントの目的に合わせて品質を最適化する
必要なのは、高度な翻訳力とAI・CAT活用力
では、これからの時代に求められる翻訳・ポストエディティング人材には、どのようなスキルが必要なのでしょうか。まず欠かせないのは、英語力や専門知識、リサーチ力に支えられた確かな翻訳力です。
AI翻訳の精度は飛躍的に向上していますが、専門文書やビジネス文書では依然として誤訳や訳抜け、不自然な表現が発生します。
そのため、翻訳結果を適切に評価し、必要な修正を行ったり、訳し直したりするためには、むしろこれまで以上に高度な言語力と専門知識が求められます。
同時に重要なのが、CATツールやAI翻訳を効果的に活用するスキルです。
現在の翻訳現場では、用語集(TB)、翻訳メモリ(TM)、機械翻訳(MT)、生成AIなどを組み合わせながら作業を進めることが一般的になっています。また、CATツールに搭載された品質管理(QA)機能を活用し、用語や表記の統一、数値チェックなどを行うケースも増えています。
これからの翻訳者には、「翻訳する力」と「AI翻訳を活用・評価・改善する力」の両方が求められています。
MRI語学教育センターが育成する人材
MRI語学教育センターでは、翻訳会社が運営するスクールとして、翻訳の基礎技術だけでなく、CATツールやAI翻訳を活用した実務スキルの習得にも力を入れています。私たちが目指しているのは、単なる「翻訳者」の育成ではありません。
AI翻訳時代において、
- ・翻訳品質を見極める力
- ・訳文をブラッシュアップする力
- ・専門分野に対応する力
- ・実務で通用する品質管理力
AIが訳し、人が仕上げる。
そんな新しい時代の翻訳実務に対応できる言語品質のプロフェッショナルを、MRI語学教育センターで目指してみませんか。
[参考:用語解説]
- CAT(翻訳支援ツール):翻訳作業を効率的に行うために使用するソフトの総称。翻訳メモリ、用語集、機械翻訳などを組み込んで利用する。Computer Assisted Translation Toolsの頭文字を取り、略してCATやCATツールを呼ばれる。主なものに、Phrase TMS、SDL Trados、XTMなど。
- TB:Term Baseの略で「用語集」「用語ベース」のこと。 クライアント独自で作成した用語集もあれば、翻訳会社が作成したものもある。
- TM:Translation Memoryの略で「翻訳メモリ」のこと。原文と訳文をペアにした過去の翻訳データを蓄積したもの。
- MT:Machine Translationの略で「機械翻訳」のこと。 Google Translate、DeepL、みらい翻訳など、さまざまな機械翻訳エンジンがあり、それぞれの機械翻訳エンジンをCATに連携させて使用することができる。
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必要な知識を集中して学んでいただくことができ、最短距離で目標達成へ導きます。





















