スピード＆パワー

スキルアップ2022/05/24スピード＆パワー

5月も後半となり、まぶしい日差しの日々が続いておりますね。
さて、翻訳にまつわる各種担当者のミニコラム「実務翻訳のススメ」。
今回は、翻訳会社の営業担当が「翻訳のスピード＆パワー」について執筆しました。

スピード＆パワー

「お客様は神様」。商売をしている以上、誰しもが大なり小なりこのことを頭においてお客様と相対しているのではないでしょうか？
競合ひしめく翻訳業界で営業として働いている私も例外ではなく、お客様のご要望にはできる限りお応えし、継続してご相談をいただけるよう、時には神経をすり減らしながら問合せへの対応などもしております。
お客様からのご要望もいろいろありますが、特に「納期」については常に頭を悩ませられるポイントのひとつ。
お客様から要求される翻訳の納期・スピードはここ10年くらいで見ても確実に厳しく（短く・早く）なっているのを感じます。その理由のひとつには、業界としても翻訳支援ツールや機械翻訳など技術の向上が相まって、技術的に以前よりも納期の短縮が可能になってきている、という側面はあるのかなと思います。つまり、ひと昔前なら絶対にお引き受けできなかったような超短納期プロジェクトでも、今は様々な技術を駆使しながら（あわせて翻訳者さんにも多少の無理をお願いしながら）、頑張ればなんとか・・・と各社が競争原理の中において、お客様が要求される「納期」に必死に対応している中で、業界全体の「納期」も短くなってきているのかなと思っています。
この納期短縮の傾向は今後ますます進んでいくものと思われます。私たちも最近では上司から耳にタコができるほど「納期理由で失注（お断り）するな！」と言われプレッシャーをかけられています・・
「スピード。そんなこと、もう百も承知」とご理解されている現役翻訳者さんも多いかと思いますが、これから翻訳者になることを目指されている方には、翻訳の「品質」や「専門性」はもちろん、「スピード」にもよく意識を置かれて学習されると良いかと思います。
パワーのある翻訳者さんは私たち翻訳会社にとって非常に頼りになる存在なのです！

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