イマジネーションの世界

翻訳のお仕事2016/12/23イマジネーションの世界

★隔週金曜日更新★
翻訳にまつわる各職種担当者からのミニコラム第20弾！！
今回はコーディネーターの担当者にご執筆いただきました！

案件の依頼を受けた時、一番始めにあるのは翻訳される前の原稿のみ。ここからお客様が求めている形での翻訳物が出来上がるまで、私たちコーディネーターはたくさんの「想像」をします。「この資料は誰がどんな場面で使うのだろう？」
「膨大な数の参考資料が提供されているけど、これをこのまま全て翻訳者さんに送ったら混乱してしまうかも…。」
「この複雑なレイアウト案件を、どうやってオペレーターに説明しよう？」私たちはこういった疑問に日々頭を悩ませています。でもそんな時は、まず自分が相手の立場になって、実際に作業をする（資料を使う）様子を思い浮かべてみます。すると、どんな情報が必要か、それをどうやって伝えたら相手が一番分かりやすいか、お客様の意向を上手く伝えることができるのか、といった答えが見えてくるものです。そして、最終的に自分が「想像」していた通りに翻訳物が上がってきた時には嬉しいですね。
（実際には「想定外」の事も多々起こるのですが…）これはコーディネーターのお仕事だけでなく、翻訳者さんにも言えることだと思います。よい翻訳というのは、一から勝手に訳文を「創造」するのではなく、常に読み手を「想像」しながら訳されているなぁと感じます。

常に使う相手のことを考えながら作業する、これってシンプルながらなかなか難しいのですよね…。これからも『想像力』を日々鍛えながら翻訳を作り上げていきたいなと思います！

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