【2024年版最新】翻訳会社が教える実務翻訳者になるためのスキル

【2024年版最新】翻訳会社が教える実務翻訳者になるためのスキル

実務翻訳のススメ【2024年版最新】翻訳会社が教える実務翻訳者になるためのスキル

1. 実務翻訳の主な仕事内容とは

翻訳の仕事内容は、翻訳する対象にあわせて大きく3つのジャンルに分かれています。
1つ目は小説や出版物などを翻訳する出版翻訳(文芸翻訳)、2つ目は映画やテレビ、配信動画などの字幕やセリフ、ナレーションなどを翻訳する映像翻訳(字幕翻訳)、3つ目が企業や各種団体のビジネスや活動にかかわる文書を訳す実務翻訳(産業翻訳)です。
私たちの日々の生活の中では、出版翻訳や映像翻訳を目にする機会が多く、そちらの方が身近に感じられるかもしれませんが、実は翻訳需要全体の8割は実務翻訳が占めると言われています。契約書、マニュアル、各種申請資料、ウェブサイトなど、ビジネスの現場では日々さまざまな翻訳案件が発生しています。

実務翻訳で発生する翻訳は専門的な内容の文書も多く、翻訳の際には翻訳技術だけではなく、内容に関する専門知識が不可欠です。コロナ禍を経て、製品のPR動画、会議の配信用動画、社長のスピーチ動画など、実務翻訳においても動画翻訳の需要が増えています。こうした専門性の高い内容の動画翻訳は、実務翻訳者の知識が不可欠なため、実務翻訳者に依頼されることが多く、実務翻訳者の仕事の幅が広がってきています。
また、AIを活用した機械翻訳(自動翻訳)が身近になり、翻訳者が機械翻訳の訳文を下訳として活用し、翻訳を仕上げる流れも増えてきています。ただし、情報漏洩のリスクがあるため、翻訳者が自己判断で無料の機械翻訳を利用することはできません。機械翻訳を活用する際は、翻訳会社の方で機械翻訳をかけた下訳を翻訳者さんにお渡しして作業をしてもらうというのが一般的です。

 

2.実務翻訳者に求められるスキル

実務翻訳の世界は、完全実力主義で、翻訳者の評価は、納品される翻訳の品質に直結します。どんなに華々しい経歴を持っていても、翻訳の品質が悪ければお仕事の依頼は来ませんし、華々しい経歴はなくとも、納品される翻訳の品質がよければ継続的な依頼につながっていきます。
では、「品質のよい翻訳」とは果たしてどんなものでしょうか。実務翻訳のお仕事は、翻訳を依頼するお客様ありきですので、「品質のよい翻訳」=「お客様が満足する翻訳」ということになります。
知識と技術を駆使し、時間をかけて翻訳した訳文でも、お客様に満足いただけなければよい翻訳とは言えません。お客様に満足いただく、そのために、翻訳会社と翻訳者が協力して成果物(翻訳)を作り上げるわけです。
では、「品質のよい翻訳」をするために翻訳者に必要なスキルとはどんなものがあるでしょうか。
ここからは実務翻訳専門の翻訳会社の視点から、これは欠かせないという8つのスキルをご紹介します。

 

▼①語学力(英語力・日本語力)
▼②専門知識
▼③翻訳技術
▼④リサーチ力
▼⑤CATへの対応力・PCスキル
▼⑥翻訳スピード(馬力)
▼⑦責任感・プロ意識
▼⑧知的好奇心

Phrase TMSを用いた翻訳作業環境例

Phrase TMSを用いた翻訳作業環境例

3.実務翻訳のやりがい・大変な点

翻訳の何にやりがいを感じるかは人それぞれですが、自分の能力や技術を生かして仕事ができる、という点がやりがいにも直結します。
フリーランスの翻訳者であれば、場所や時間に縛られず、自分のペースで仕事ができます。自分が翻訳した訳文は成果物として蓄積されていきますので、後から振り返って達成感を得られることも大きいです。他にも思いつくものを挙げてみました。

  • ・ピタッとはまる翻訳ができたときの達成感
  • ・翻訳を通して誰かの役に立つことができる
  • ・翻訳にはリサーチが必須なので、リサーチを通して、仕事をしながら自分の知識を深めたり、知識の幅を広げたりすることができる
  • ・続ければ続けるほどスキルアップできる(表現力、対応力、翻訳スキル全般)
  • ・知的好奇心が満たされる
  • ・自分の翻訳がウェブサイトなどで公開されているとモチベーションになる
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一方で、大変な点を挙げるとキリがないですが、「納期との格闘」は多くの翻訳者が経験しています。ピタッとはまる表現が見つからず試行錯誤を繰り返す、リサーチしても思うような情報に辿り着けない、納品直前にPCがフリーズ、といったことまで、どんな事態が起きても納期までに翻訳を仕上げて納品しなくてはなりません。
フリーランスの翻訳者であれば替えがきかない分、責任も大きいですが、「今月は少し仕事をセーブしよう」など、自分の裁量で仕事を調整することが可能ですし、定年などがないため年齢にかかわらずお仕事ができます。
実力重視のお仕事のため、年齢や経歴に左右されずに続けることができるところも大きなメリットです。

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