情報をください！

翻訳のお仕事2016/11/18情報をください！

★隔週金曜日更新★
翻訳にまつわる各職種担当者からのミニコラム第18弾！！
今回は営業の担当者にご執筆いただきました！

様々な形式で作成された原稿の内容は多岐に渡り、案件の大小は様々です。たったワンフレーズの仕事を受けることもあります。求められる品質も様々です。社内で内容把握するためだけのものから、偉い大臣が読むスピーチまで。私たち営業が仕事を受ける際に、大切なことはもちろんたくさんあるのですが、中でも「情報収集」はとても重要です。お客様は原稿を私たちに託し、あとはうまい具合に仕上げてくれるだろうとパソコンの前で納品されるのを待っています。

もらった原稿を、営業→コーディネーター→翻訳者、と横にパスしていくだけで済む案件も中にはあります。
私もこの業界に携わる前は、どんな案件もそんな感じでリズム良く進んでいくんだと思っていたかもしれません（もう感覚が麻痺してしまって思い出せませんが）。

しかし今となっては、「これだけじゃ困りますー！」と心の中で叫びながら、翻訳をする上で必要な情報を引き出そうと、お客様にしつこく連絡したりインターネットで調査したりします。

どんな文書か、読み手は誰か、使用用途、作成された背景、などなど。

原稿をパッと見て分からない情報はたくさんあります。それを訳者さんの手に渡る前にできる限りこちらで察知して情報を収集することが大切です。

原稿と翻訳者さんがいればそれで仕上がる、という訳ではないのが翻訳の世界ですね。
こうして今日も、「情報をください！」と心の中で叫びながら、膨大な件数の翻訳を求められる品質（またはそれ以上！）で納品できるよう、情報収集に奮闘しています。

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